猫のキッチンへの侵入防止対策はうまくいったかのように思えたんですが、思わぬ落とし穴がありました。
※当記事は続きモノです。
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一番の難題はスムーズなドアの開け閉めと確実なロック機能
猫の脱走防止や侵入防止対策で両立が難しいのが、スムーズなドアの開閉と確実なロック(鍵)機能の共存です。(なんか仰々しい感じですがあくまで個人的事情です)
ドアの開閉を優先させればロックが外れやすくなっちゃうし、ロックを確実なものにすればドアの開閉が面倒なものになって家族から不満が出るし。
キッチンへの侵入防止対策として設置したワイヤーネット(メッシュパネル)+打掛タイプの留め金付きドアも最初はよかったんですが、おもわぬところでボロがでてしまいました。
『キッチン内に人がいるにもかかわらず、ついついクセで外側のカギをかけてしまう』家族が続出!
だれー?!鍵かけたのー!
出られないよ!!
ということで再び頭をグルグル回転させた結果、打掛タイプの留め金に代わる新しい鍵を見つけました。
それが磁石です。
磁石のメリット
打掛タイプの留め金は簡単と言えどもやっぱり鍵をおろす手間がいちいち発生します。
これに対し磁石なら扉を閉めるだけで自動的にロックがかかります。
しかも内側からも外側からも(引く・押すの動作だけで)簡単に開け閉めができるようになる…はずです。
ということで今回は小さくても磁力が強いのが特徴のネオジム磁石(or ネオジウム磁石)を使ってみることにしました。
(ネットでもホームセンター等でも買えます)
それまでの留め金を外して磁石に付け替えたのがこちら。
磁石は扉(ワイヤーネット)側に付けてあります。
使用したのは直径2cm、厚さ3mm、吸着力4.5kgの丸型ネオジム磁石。
真ん中が空洞でネジで留めるタイプのものです。
反対側には吸着版と呼ばれる金属板を両面テープで付けてあります。
注意したいのが、穴あき磁石の場合「皿ネジ」と呼ばれる”ネジ頭が平らなネジ”を使った方がいいということです。
今回の磁石には直径3.5mmタイプのものがちょうどいい感じでした。
ネオジム磁石はとても強力ですが、それでも接着面が平面ですき間なくピタッとくっつかないことには本来の吸着力を活かせません。
ネジ頭が磁石の水平面よりちょっとでも浮き出て吸着板との接点が”面”ではなく”点”になってしまうと吸着力は極端に落ちます。
その点、皿ネジは”面”にしやすいネジと言えます。
これは吸着版の方にも同様のことが言えます。
ただし(穴あき)吸着版は薄すぎて皿ネジが使えなかったので、今回は両面テープを使って接着してみました。
うまくいけばこんな感じでピタッとくっつきます。
取っ手をつければ開け閉めも簡単だし、閉めておくだけで外側からも内側からも常にロックした状態でいられます。
両面テープはその粘着力次第で徐々にはがれてしまう場合もあります。
その場合は、吸着板の上からさらにガムテープで補強してはがれにくくするなどの工夫も必要です。
磁石のデメリット
磁石のデメリットは、閉めるときの「カシャン」という音の響きでしょうか。
深夜はけっこう響きます。
もっとも静かに開け閉めすれば問題はないんですが毎回毎回そんなふうに閉めるのは難しく、ついつい大きな音が出ちゃうときもあります。
(薄紙を1枚はわせるだけでも音は多少は軽減されますが、紙質や厚さ次第では吸着力が落ちる場合もあります)
もう一つ注意すべき点はネオジム磁石はかなり強力だということ。
今回のネオジム磁石はたまたま2個買っておいたんですが、作業中に誤って2個をくっつけてしまったことがあります。そしたらこれがはがれないのなんのって。
どうしようもないので間にドライバーを突っ込んで無理やりはがしたんですが、今度はそのドライバーがなかなか離れてくれなくて。
それぐらい強力なのでスマホや精密家電なんかは絶対に近づけないようにした方がいいです。
故障する可能性が高くなります。
実は作業中が一番危ないんです。
私もうっかりiPhoneのそばに磁石を置きっぱなしにするところでした。
Amazonや楽天でも購入できます
その他の改良点
キッチンへの侵入防止ドアを改良するにあたり、他にもいくつか改良した点があります。
結束バンドから特殊金具による回転に変更
これまでは突っ張り棒に直接結束バンドを結ぶことで半強制的にドアの回転を可能にさせてました。
でもこれだと長く使ってるうちにドアの垂直度がずれてきたり、若干ですがドアがずり落ちてきたりする弊害があったんです。
そこで特殊な金具に付け替えてみることにしました。使った金具はこちら。
名前はサドルバンドとか言うらしいですが、配管工事なんかでたまに見かける金具です。
これをちょっとだけ変形させて突っ張り棒にはわせてみます。
さらにシリコンスプレーを軽く塗ったらドアはスムーズに回転してくれました。
(突っ張り棒のサイズや木材までの距離など、あらかじめサイズをきっちり計算してから購入した方がいいです)
シリコンスプレーは潤滑剤の役目を果たしますが取り扱いには注意が必要です。
というのもスプレーの飛沫などがちょっとでも床につこうものならその部分はつるっつるになっちゃうからです。
靴下で歩こうものなら滑って転びそうになるほどです。
それぐらい”危険”なので、使用の際はベランダなど飛沫がついても問題ないようなところでやることをお勧めします。
ローラー
ドアの回転をさらにスムーズにできるよう、ドアの底辺にローラーを付けてみました。
これは大正解。
板を這わせて登りにくくした
猫も生後4ヵ月も過ぎると、ワイヤーネットの低いところなら恐る恐るですが登ってきちゃいます。
それを防ぐためにドアの下部分にプラスチック板をはわせて登りにくくしてみました。
(切れっぱしのつなぎ合わせなんで見た目はひどいことになってます…)
このシート、当初は名前がわからないかったんですが「プラダンボード(プラダンシート)」と書かれてました。
「プラダン」というのはプラスチックの一種であるポリプロピレン製の中空シートのことだそうで、紙製のダンボールのプラスチック版と思えばわかりやすいでしょうか。
養生なんかに使われることも多いみたいです。
プラスチックのダンボールだから”ブラダン”なんでしょうかね。
プラダンは畳1畳分の大きさで200円もしないしとても軽いんです。
ただすぐ折れちゃうのが難点。
耐久性は保証できませんが、しばらくはこれを使って様子を見てみることにします。
もしも爪をひっかけて登ってくるようであれば次はアクリル板なんかに変えないとダメかもしれませんね。
実際の効果は?
ネオジム磁石を使ったドアの開け閉めは家族には好評でした。
なんといっても開け閉めがスムーズ。
一方、猫ちゃんの方はと言えば…どうにかしてキッチンに入ろうとドアの底辺と床のすき間に前足をかけてガシガシと開けようとするんですが、多少開きはするものの磁石が強力なのかドアはビクともしません。
”これはけっこうイケるんじゃね?”なんてのんきに満足感にひたれていたのもほんのつかの間。
それはドア改良後1週間目のことでした。
予想に反して生後4ヵ月の子猫があっけなく突破しちゃったんです。
マジですか~?!
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